allon-4とは、ほとんどの歯がない方に行われるインプラント手術の最も新しい高度な技術です。
元来の方法ではインプラント1本に対して歯は1本でしたが、オールオンフォーではインプラント4本ですべての歯を支えます。上顎もしくは下顎に4本のインプラントを埋入し、すべての歯を支えるという手法です。
インプラントの埋入本数によって、all-on-6などと呼ばれることもあります。
インプラントの治療期間が長くなる理由としては、歯の土台となるインプラント本体と顎の骨が結合するのを待つ必要があるからです。骨造成が必要であった場合には更に時間が必要となります。
長い場合には治療期間が2年を超える場合もあるようですが、完了後には生活の質が一変します。
レベルの低い歯科医に当たってしまうと、せっかく埋入したインプラントがグラついたり外れたりするケースもあります。
もちろん腕のいい歯科医が埋入してもそういったことは起こりえますが、その確率には大きな開きがあります。万が一のことも考えて保証の有無やその内容は前もって確認しておいた方がいいでしょう。入れ歯でもブリッジでも、一見しただけでは抜けている歯はないように見えます。
ですがそれはあくまでも見せかけだけで、普通に噛んでも問題ないかと言えば、残念ながらそんなことはありません。
外見だけを気にするのか、それとも歯の機能自体を気にするのかは希望だけでは判断できないかもしれません。インプラント治療ではデメリットよりもメリットの方が比較にならないほど大きいんです。
保険がきかなくて費用が高くても、治療完了までの期間が2年を超えても、外科手術を行う必要があっても、それ以上に大きなメリットを享受できます。入れ歯やブリッジは失った歯を見た目だけでしか補ってはくれませんが、インプラントは噛むという歯の機能自体を取り戻してくれます。最近は歯科医院でもインフォームドコンセントをアピールしているところが増えてきました。
特にインプラントなどの治療費が高額になる自由診療を行っているデンタルクリニックに多い傾向があります。外科手術というリスクと高額な治療費、長期にわたる治療期間を考えれば、患者の立場からしてみればあって然るべきことのようにも思えます。
インプラントにすることで、また美味しい食事を摂ることができるようになります。味は当然ですが、歯ごたえの違いや料理の温度まで取り戻せます。
固くても平気で噛めますので、我慢していたものも食べられるようになります。インプラントでは噛む力は自分の歯の80%まで回復します。インプラントは自由診療なので、かなり高い出費を覚悟しなければなりません。
でもだからといって、値段を基準にしてインプラントを選ぶような愚を犯してはなりません。表示金額以外にも請求される場合や、安全性に問題のある製品だったりという場合もあります。
インプラントを選ぶときに忘れてはならないのは、まず第一に安心して任せられる歯科医かどうかを判断することです。
インプラント手術は1本からでもできますが、実際は数本の手術となるケースがほとんどです。インプラントを希望するのは高齢の方が圧倒的に多く、なくなった歯が1本ではない場合が圧倒的に多数だからです。
また、ほとんどの歯がなくなっている状態のことを多数歯欠損と言い、このようなケースではオールオンフォーといった特別な方法が用いられます。
インプラントはなくした歯を取り戻すための治療ですが、同じような治療に入れ歯とブリッジがあります。入れ歯もブリッジも保険が使えますので治療費は安く済みますが、それ以上に大きなデメリットが目立つことも事実です。共通しているのは、『噛めない』『痛い』ということです。